どうも!wkwkapp スクール の 黒川きいちろーです!
(ワクワクアップと読みます)
今回のブログでは、以前お客様から棚卸の相談を受けた時にAppSheet(アップシート)でアプリの提案をしたときのお話しをします。
製造業の現状

お客様はレジ袋などのポリ袋を作っている製造業の会社の社長です。
その会社は本社と、ちょっと離れたところに工場と倉庫があり、そこには商品が100種類以上、個数では1万個以上保管されてました。
また、各商品は種類ごとにパレットに積まれ、それをフォークリフトで倉庫に運び、4段の倉庫ラックに保管していました。
棚卸は毎年1回、社員10人ほど倉庫に集めて、2人一組となって棚卸作業をしていました。
2人のうち1人が商品の数を数え、もう片方が紙のシートに商品番号と数量と倉庫の位置を記入し、記入し終わった商品には赤い付箋を貼ることで記入済みということがわかるようにしてました。
記入した紙のシートが一杯になったらそのシートを本社にファックスしてました。
本社にファックスが届くとそこの事務員がそのファックスを見て、手でエクセルに入力していました。
この作業を、1万個の商品に対して5組でやっていったら、1組当たり約2,000個となり、ほぼ半日かけることになってました。
社長の悩み
社長が悩んでいたことは、毎年、数を間違えて残業になることでした。
数を間違える原因としては、数の数え間違えや、紙のシートへの書き間違え、本社のエクセルへの入力ミスといったことが考えられますが、数え方に問題がありました。
まず、レジ袋が100枚で1個の個装箱に入ります。
その個装箱が5個セットで1個の内装箱に入ります。
その内装箱が8個セットで1個の外装箱に入ります。
そうすると外装箱1個につきレジ袋の個装箱が40個あることになります。
こういった箱の種類のことを荷姿(にすがた)といいます。
個装箱を基準で数えるとすると、外装箱の数をそのまま集計したら大変なことになります。
本来40個となるところが1個となってしまい、在庫数と製造数と違ってくるので、売上にかかわってくるからです。
他にも、1つのパレットに色違いの別の種類の商品が混じっていることを見落としてしまったりと、上げるときりがないですが、そういったことで半日では作業が終わらず、深夜までやることもあるとのことでした。
アプリで解決
私は社長から、「もっと効率よくできる方法はない?」と相談されまして、私はAppSheet(アップシート)でバーコードのスキャン機能を使ったアプリを作れば解決できるとお勧めしました。
例えばアプリを起動して、下の画像のようにカメラモードで商品(私の書籍ですが)のバーコードを読み取ることができます。

すると、以下の画像のように名前と画像が自動で出てくるようになります。

これは商品情報と画像をあらかじめ入れておいたため、表示されるようになってます。
こうすることで目視によるミスが無くなります。
またその読み取って入力した情報はスプレッドシートにすぐに反映されるので、本社でエクセル作業をする手間も無くなります。
そのため入力ミスもかなり減らせることになり、なおかつスピードが上がるので提案しました。
もう一つの課題
しかし問題が一つあり、その会社はレジ袋なので、お客様は消費者ではなくスーパーなどの事業者になるため、個装箱にバーコードを付けていないものもあるとのことでした。
私は、QRコードがなくても商品IDを手入力すれば問題なく棚卸はできるし、またQRコードはスプレッドシートで簡単に作り出すことができるので、それをシールに印字して貼れば解決できると説明しました。
ですが、そうこうしているうちにお客様から別の課題が表面化し、今回はまとめて解決できる専用のシステムを導入することになりました。
おわりに
今回の相談は結局流れてしまいましたが、AppSheetではこういったQRコードやバーコードを読み取る機能は棚卸にはとても有用であるので、良い提案にはなりました。
また、在庫管理にもつなげることができるので、紙で棚卸作業をされている会社さんやエクセルに直接入力している会社にはこれからも提案し続けていこうと思います。





